映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」

2024年5月10日公開。2023年3月に惜しまれつつ永眠した世界的な音楽家・坂本龍一。 彼の最後のピアノソロ演奏を記録したドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』。

晩年の演奏、その記録

2022年9月、東京のNHK509スタジオ。 闘病生活を送りながらも、坂本龍一氏は最後の気力を振り絞り、このスタジオでピアノソロコンサートを敢行しました。その貴重な演奏を、余すところなく記録した作品です。

坂本龍一氏自身による選曲、全20曲

  1. Lack of Love
  2. BB
  3. Andata
  4. Solitude
  5. for Johann
  6. Aubade 2020
  7. Ichimei – small happiness
  8. Mizu no Naka no Bagatelle
  9. Bibo no Aozora
  10. Aqua
  11. Tong Poo
  12. The Wuthering Heights
  13. 20220302 – sarabande
  14. The Sheltering Sky
  15. 20180219(w/prepared piano)
  16. The Last Emperor
  17. Trioon
  18. Happy End
  19. Merry Christmas Mr. Lawrence
  20. Opus – ending

空音央監督による、父・坂本龍一の肖像

監督を務めたのは、坂本龍一の息子である空音央。 彼は闘病中の父の姿を静謐かつ敬愛の念を込めて映像に捉えました。 演奏中の真剣な面持ち、時折見せる穏やかな表情、そして演奏に集中する息遣い… 映画からは、坂本龍一氏の人間性、そして音楽に対する深遠な愛情が滲み出ています。

モノクローム映像による、音響と映像の芸術的昇華

映画全体をモノクロームで撮影したことも、本作の特筆すべき点です。 色彩情報が排除されたことにより、坂本龍一の演奏、そして存在感が一層強調されます。 ピアノの鍵盤、白い楽譜、そして坂本龍一自身の姿… モノクローム映像は音響と映像を融合させ、音楽が視覚化されたかのような超越的な感覚を観客に与えます。

作品情報

  • 公開日:2024年5月10日
  • 監督:空音央
  • 出演:坂本龍一
  • 上映時間:103分

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